「山と海」二つの大自然の懐に囲まれた我が国は、古来より大自然そのものが神あるいは仏として崇拝されてきました。 山にあっては、それ自体が神仏の降臨した世界であり、海においても、その彼方に神仏が安住すると考えられ信仰の対象とされてきました。私たちは神仏である大自然の摂理から生まれ、活かされ、そして人間としての使命を全うして、再びその永遠の大自然の世界へと帰っていきます。仏教では死後にそれらの大自然の懐に抱かれることを願い、またその世界の中に悟りの境地を求めています。
安らかな往生を願う気持ちは昔も今も変わりありません。 昨今、寺院との繋がりが薄い方や先祖供養できない方も多く、また自分も死後に供養してもらえるのかと行った不安や心配を抱いておられる方々も増えています。現実に人口密度の二極化が進み、墓地の入手が困難となり、更には少子高齢者時代への移行をはじめとした様々な社会現象が将来を不透明にしています。当山では、そのような方々が安心して故人の冥福と安穏をお祈りされる気持ちを大切にし、少しでもこころに安らぎを感じていただきたいと願っております。
私たちの生活様式はずいぶん多様化してまいりました。それに伴って葬送や先祖供養も慣わしに必ずしも束縛されなくてもよいのではないかと思われます。海洋への散骨は、まさに大自然すなわち神仏の世界へと還るのに最もふさわしい方法といえるでしょう。 葬送の儀式の一つとしての散骨葬あるいは葬儀のあと供養としての散骨どちらも厳かに執り行わせていただきます。すべてのご遺骨を散骨されましても『海洋散骨供養帳』にご記帳の上、永代にご供養させていただきますのでご安心いただけると存じます。
また当山境内には合葬形式の永代供養墓「やすらぎの塔」を設けています。墓地をお求めいただく必要はなく、たとえお祀りする方がおられなくてもご遺骨の一部を埋骨してご供養させていただきます。もちろんのことですが、どの宗教宗旨にも対応させていただきますのでご相談ください。
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